鳥類のエサといえば主に昆虫や木の実、大型の鳥ならネズミなどを捕らえて食べます。
雑食性の種類が多い鳥類ですが、ハトはヒナの間は「ピジョンミルク」とよばれるミルクをを飲んで育ちます。
ピジョンミルクとは?
ピジョンミルクは日本語では「素嚢(そのう)乳」といい、ハトの食道の下部にあたりにある「素嚢(そのう)」という部分で作られ、
ヒナが生まれて子育てをするときに吐き戻して親鳥が口移しで与えるものです。
そのう乳はタンパク質と脂肪分が多く含むのが特徴です。
また、哺乳類ではメスしか母乳を与えることができないのと違い、オスとメスの両方で作られ、ヒナに与えられます。
ピジョンミルクはハトのほかにはフラミンゴやコウテイペンギンも子どもにミルクを与える鳥類として知られています。
ハトの場合
ヒナが孵化する約2日前から親鳥のそのう乳が作られ始めます。
生まれたばかりのヒナは固形物を消化できないため、
親鳥はそのう乳が作られ始めるとエサを食べるのを止めて、固形物が混入しないようにします。
ヒナが生後一週間はそのう乳のみで育ちます。
その後は親鳥のそのうで溜めておいて柔らかくしたエサをそのう乳とともにヒナに与えます。
成長したヒナは親鳥から空の飛び方やエサの取り方を教えてもらい、巣立っていきます。
親鳥は子育て中だけそのう乳が生産され、巣立ちすると出なくなります。
ヒナを育てるのに昆虫を与える他の鳥類と違って、昆虫の少ない冬でもハトは繁殖してヒナを育てることができます。
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